どちらかの難易度、前者であれば、数式の参照先がブック間になるとあちこちと追いかけまわす(トレースする)ことになるだけでなく、そもそもブック間でリンク(パス)が有効になるフォルダ構成が必要であったり、後者であれば、業務内容が全く分からないと機械的な理解となり、「なぜここで関数が使われているのか?そもそもこの関数で良いのか」の判断が困難になるからです。
このツールは基本的に実体を持ちません。従い必要な時に応じて、ツール(の機能)を呼び出すようにしました。
この機能は大きく3点です。
・数式、関数のあるセルを洗い出す
・数式(関数)のあるセルが「どこのセルを見ているのか」、「どこのセルから見られているのか」を表示する
・テストデータを入れた場合にどこのセルがどのように変わるのかシミュレーションで見れる
この表では数式と関数が使われているセルはD列の4か所のみです。
これは一般機能の「ジャンプ」にある機能をVBAから使っています。
どのセルに数式関数が使われているのかを知って作業が開始できます。
このツールではセルの色を緑色にして視覚的にわかりやすくしました。
次にセルの参照先、参照元を見ますが、これもExcelにあるトレース機能を使っています。
ただし、このままでは使いづらかったので、トレース線だけでなく、該当するセルの上にボックスを表示するようにしました。
画像では伝わりにくいですが、このキモはポップアップのようなイメージで自動的にボックスが表示されるようにしていることです。
セルD1(りんご:計)を対象に参照元、参照先を確認
セルD6(合計)を対象に参照元、参照先を確認
これは独自に作成しました。
「このセルの値を変えると、他のセルにどのような影響を与えるのか」を知る必要がある場合に使います。
上記のトレースで「値が使用されている(参照元)セル」を見つけた後、この機能を使います。
下記ではセルB2(リンゴ:単価)の値をテスト値に変更します。
「50」→「100」変更したときの状態です。
画面下にリストボックスがあり、そこに影響を受けた「シート名」、「セル番地」、「値」が表示されます。
※今回は不要ですが、影響を受けるセルがシートをまたぐ場合は、リストで該当の項目をクリックするとそこのセルにジャンプします。
そのため、画面下に「元の場所に戻る」ボタンがあります。