これらプロパティで混乱するのは範囲の指定方法です。そこで同じ表をそれぞれの方法で選択することで違いを見ていきたいと思います。
上記の表を「Range、Cells組み合わせ」と「Resize」の両方で指定してみます。
下記は、それぞれの方法で指定した範囲を選択するマクロです。
それぞれの選択した結果については割愛しますが、各コードの黄色部分、2つ目の行と列の位置で指定していますが、共に元の表と同じ範囲を選択しますね。
つまり上記の2つの方法は結果だけを見ればどちらでも良いということになります。
では、違いがあるのはどんな場合でしょうか?例えば以下の表の場合です。
今度は表の表の大きさを変えずに開始位置を変更します。
上記の黄色は表の始点の行列位置を変えたところです。
この結果以下の通りになりました。
「RangeとCellsの組み合わせ」の選択結果
「Resize」の選択結果
「RangeとCellsの組み合わせ」は、先ほどのコードの先頭部分を変えただけでは期待した範囲が取得できなくなることが分かります。
そもそも
「RangeとCellsの組み合わせ」
「Resize」
と求められる数値が変わってきます。
この結果として2つ目の表では違いが明らかになりました。
数値のベタ打ちだと気づきやすいですが、配列の要素数等で指定する際は要注意ですね。
どちらが適しているかはケースバイケースになるかと思いますが、Rangeを使う場合、前提としてRangeが参照しているシートがアクティブになっていないとエラーになる点を考えると、複数シートが含まれる処理をする時などは、セル範囲の取得や設定では「Resize」の方が勝手がよいかもしれません。