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Excelで会議室の予約システムを開発したときの感想

Excelで予約システムが作れるのか?

先日、ある企業の会議室を管理するための予約システムを開発しました。

Excelでの予約システムは、どのようなシステム内容かにより、レベル差がかなり激しくなると思います。
また、既存の「予約」の仕組みがExcelにそのまま当てはまるのか等も重要になってきます。
今回予約したシステムでは、忘れかけていたことを思い出させてくれた気がしました。

何をどうするシステムなのか

このシステムはExcelで予約状況を管理し、その予約状況をホームページで公開する仕組みを持っています。
会議室予約の連絡が入ると、担当者がこのシステムを起動して、日時や部屋番号を入力します。
確認画面を得て、パスワード入力後にホームページに公開します。
そして、予約状況を集計する機能があり、部屋、時間ごとの稼働率などを把握することができます。

ホームページとどのように連携するのか

最近ではネットを使って会議室の予約ができる仕組みが増えてきました。
しかしこの仕組みはExcel VBAでは不可能ですね。
VBA自体がWeb(サーバー)上で動ける仕様になっていないからです。(あくまでも一般的なホームページを想定した場合です)
このため、この機能を実現するためにはWeb上で予約を受け付ける仕組み(プログラム)が必要です。
今回弊社で開発したものはホームページと連携します。
ただし、Excelで管理した「予約状況」だけをホームページにアップロードする仕組みです。

しかしこの方法もExcel VBA単体ではできない仕組みなので、サーバ側でPerlを使ってExcelが出力した情報をPerlが引数として受け取る仕組みにしています。
この段階で必要となるプログラムは2つとなるわけです。
なお、今回のシステム化の主旨は、インターネット上からの予約をそもそもできない(閲覧のみ)ということが前提でした。

会議室システムのポイント

今回のシステムに限っては「きっかけ版」です。つまり、担当者の方にシステムに馴染んでもらうことと、次に本格的なシステムを開発する際にどのような機能が必要かを考えてもらうことをお話してます。
今回の開発を通じて、社内での会議室管理ではExcel(どちらかというとAccess)でも対応可能だと思いますが、一般の人たちを対象とする予約システムでは、やはりWeb系に向いたプログラムで構築したほうが無難そうです。
(ちなみに弊社のExcelシステムは結構安いと自負しておりますが・・)。
なお、システム化するほどExcel化離れする!?も合わせて参考にどうぞです。

カテゴリ:VBA:実務活用 ツール・システム紹介